大人になったら


ママは力持ち。

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「ぴのこちゃん、医局は決まったの!?」

「まだなんですよねぇ。」

「あらぁ。うちのパパも気にしてたのよ。ぴのこちゃんどうするのかしらって。」

「あ、でもパパのとこ、今年人気みたいですね、同期が何人か入りますよ。」

「いっぱい飲ませたのがきいたのかしら。」

「あはは!意外とそうかもしれませんよ、案外単純なものですから。」


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綺麗な円を描くのが難しかった。
何度も何度も挑戦して綺麗に円が描けたときはそれこそ有頂天になって母に見せびらかした。
綺麗な丸が描けることが成長の証だと思っていた、幼稚園年少組、4歳。


お蒲団をひとりでぶわっと広げることが課題だった。
端をもって腕を上げ、蒲団を広げ綺麗にセットする。
背丈が足りないとうまくいかず、一度下に布団を置いて四隅をそれぞれ直しに行かねばならない。
お蒲団をひとりで広げることができることが格好よく映った、幼稚園年長組、6歳。


背が高い6年生、大人のミニチュアでくだらないことで喧嘩などしないのだと思っていた。・
泣いたりなんてしないのだと思っていた。
登校班の先頭を歩く姉が、凛々しく妙に大人びて見えた、小学校1年生、7歳。


いつもちゃん付けで読んでいた近所のまぁちゃんも中学生になったら「先輩」と呼ばねばならなくなった。
それが嫌で嫌で、馬鹿らしくて、理不尽な押し付けと校則にうんざりしながらも反抗もできなかった私は運動部に入るのをやめた。
これが大人になることならばつまらないと心底思った、中学一年生、13歳。


高校に入学したころは大人に見えた3年生も
いざ自分がなってみたらやっぱり子供で
きっとこの先もこういうことがずっと繰り返されていくんだろうなとぼんやりと考えていた、受験生の夏。


姉は私の歳ではバリバリに働いていた。
毎週2人でで待ち合わせ。いつもごちそうしてくれた。
時にはお酒にも付き合わされた。
よく、服を買ってくれた。忙しい中お弁当まで作って私を送り出してくれた。
やっぱり彼女は大人だった。
そして私もそんな歳になっていて、その事実に少々驚く。
子供たちから見ればしっかり「大人」だし
それどころか「親」と間違えられたりもするし
一年生からすれば何をしても許されてしまう「6年生」だし
老けて(!)見えているのかも知れない。
結婚について考えたり、行きつけのお店がいつの間にか小料理屋さんやバーになっていたり
白黒付けることを避けたり、空を見ているだけで泣けて来たり
それでもちっとも大人になれた気がししない
再び受験生、の、秋口。
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by 2pinoko | 2008-09-08 00:48 | 自閉ちゃんと私。
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