埋もれる

冷え込む日が続く。

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1歳4ヶ月の子供が足の裏の感覚を楽しむ。
凸凹と絨毯と床と
触覚を楽しむ。
靴下を履いていたのではわからない感覚。
その違いを何度も何度も行ったり来たりしながら楽しんでいた。

言われて気がついた。
私たちの子供は普通の子供たちが1歳ちょっとで夢中になるこの違いに
5歳6歳の、今、熱中しているのである。
彼らの成長では、今、なんだなぁ。



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大量に仕入れてきた銀杏の実をフライパンに入れて
ストーブの上でじわじわ熱す。
殻をひとつずつ砕くのは骨の折れる作業で
全ての実を取り出すのに2時間もかかった。
まだ、袋ひとつ分残っている銀杏の実。
こりゃあ平日じゃ出来ないなあ。


人混みは疲れる。
様々な人生が交錯する路地で美味しくない空気と人々の喧騒にうんざりしながら
一方で他人の中に埋もれることにほっとしている。
組織の中の一人、発表者の中の一人、学生の中の一人、行列の中の一人
周りの中のほんの一部になったとたん埋没してしまえる安逸にひたる。
人工的に並ばされた木々であっても、実は私と同じように
列の中の一木であることが安穏無事と感じているのかも知れないなんて
まるで意味のないことをふと思った。
まるで意味のない。



1月になってから急に忙しくなった。
3人の医師の下につき、毎日動いている。
忙しい毎日に私は相当疲れているのに
私が帰った後もまだ残っている先生方には感服する。
何より時間をとられるのは診療行為ではない。
事務作業が軽減できればもう少し余裕が出来るのに。

くたくたで人混みの中に立ったとき、解放された気がした。
誰も私を知らない状況に安堵したのである。
病院にいる私を誰も知らない。
余命幾許の話題でさえ無感情で聞いている私を知らない。
なかなか話の終わらない方にイライラしている私を知らない。
「まだ何とも言えませんので、検査してみましょうね。」笑って嘘をつく私を知らない。








朝になったら、また何かに疲れている私。
このままでいいのだろうかと、いつ頃からか漫然と考えるようになった。

2008年の目標は『手を前に出す』
がんばろ。
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by 2pinoko | 2008-01-28 01:44 | 自閉ちゃんと私。
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