花火と結婚と冷やし中華


    「きれいだねぇ」

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親しかった友人の結婚が決まった。
この日は絶対に空けておいてねと電話越しに彼女は言った。
絶対に絶対だから、招待状も届くから、あんた忘れそうで。

友人たちの結婚の報告を受けるたびに、一気に歳を取った気分になる。
母は今から私の為に
あなたが結婚したらこれをあげるんだ、あれも用意してあげるんだと
納戸いっぱいに食器だのシーツだのタオルだのを仕舞い込んでいる。
母のことだから、子供のことまで考えて
絵本だのおもちゃだの子供用品まで考えている気がしてならない。
結婚なんて、そんなのいつになることやら
というか、そもそも結婚するのかどうか。



夏休み中。
現在の私はちょっとした家政婦。
朝、ご飯を作って奴を送り出し
次に起きてくる彼の家族のご飯を作り
食器を洗っていってらっしゃいを言う。
誰かの為にご飯を作る、これが楽しい。
料理は好きだが自分のためだけに何かを作ろうという気にならないので
私としても自分が全うに生活できる気がしてありがたい。

これは今朝の会話。
「ぴのこちゃんはさぁ、おばさん心配なのは変な男に引っ掛からないかってことよ。」
「変な男ですか!何でまた。」
「ぴのこちゃんみたいなタイプはさぁ、ほら、おばさん色々見てきたけれど多いのよ。変なのにつかまっちゃうってケース。」
「はあ。」
「それで苦労したりするんだから。気をつけなさいね。」
「そうですかねぇ。ははは、もう変なのにつかまっていたりして(笑)」



まぁ、そんな話はさておき。
兎にも角にも私には時間がない。
時間がないが、卒後のことを考えねばならない。
大学病院に残るという選択肢は今の私にはない。
今後の生活と自分の選択する道を考えて、勤め先をある程度考えなければならない。
大学に残らず、故郷に帰ってくるつもりもない身としては
この、「研修先」というのは至極面倒な話なのだ。
夏休みが始まってすぐ、いくつかの病院を回り、実習してきた。
あるところでは熱烈大歓迎で、医院長まで紹介されてしまって
ありがたい反面、就職が決まれば自動的に入局だという迷いもあり
そうこうしているうちに状況は変化して
今度は全く別のところに実習に行くことなった。
もうこうなったら手当たり次第いろんな病院にあたってみるか。
規模としては400床くらいの中規模病院での研修希望なのだが
3年目からの後期研修のことを考えると
自分の「やりたいこと」にコンタクトしやすい、コネクションのある病院を考えてしまう。
来年の今頃には採用試験を受けて
卒業試験に追われて
とかやっているうちにマッチングで病院が決まり
(現在の初期研修はマッチングというシステムで一斉に決まる、いわゆる一般の就活とは異なった形をとっています)
卒試が通れば(飽くまで通れば)国試で
まだまだ時間があるように思っていてもすぐ卒業を迎えるのだろう。



年が明けてからというもの
私にはちっとも余裕というものがない。
次から次へともううんざりなのだが
そうこう言っていられないのでポーズだけは頑張ろうとする。
が、正直何もしたくないというか
虚無感と諦めと
なぁんにもしたくないまま真っ青な空を見上げて
さてはて、ぴのこさん、どうしましょうよ、と自問していたりする日々。

自問する日々の中でもお夕飯に冷やし中華食べたいというから
たんぱく質だけでなくてビタミンもカロチンもとってもらわないとと買い物に行き
美味しいといってもらえるといいなと野菜を選び
どんな器に盛ろうかと考えて家のドアを開ける。

今日も彼の帰りは遅いらしい。
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by 2pinoko | 2007-08-07 15:26 | こんなことがあった。
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