誰にだって失敗はある

コミュニケーションの3原則


①ある音があるモノと1対1対応している事

②相手とその音の表すものについて共通理解を持っている事

③その音の表すものがどんな人の間でも共通理解されている事



自閉っ子ちゃんの中にはステップ①をクリアするのに苦労する子がいる。

嬉しいときは「あー!」
興味がわいたときは「あー」
驚いたときは「あ!」
悲しいときは「あぁー!!!」
何かして欲しいときは「あーあ」

しっかりその様子を見ていないと彼または彼女が言わんとしていることがわからないし
そうやって理解しようと努力してみても私たちにはわかってあげられないこともある。
いや、わかってあげられないことの方が多い。

だから教える。
時間をかけて
手間もかけて
どうやったら自分の気持ちを目の前にいる相手に伝えていけるのか
ものの名前
感情の表現
終わりと始まりの合図
小社会の決まりごと
お約束


自分の感情をうまく説明できない子供たちのSOSを見逃さないように。

私たちにしてみれば本当に些細なことだけれど
ちょっとのことでもそれはそれは大問題。
幼少のころの自分を思い出してもあのちっぽけな世界が全てだったのだから
この子達にとってはさぞ重大な関心ごとであることは間違いない。
だから私は小さな声に耳を傾けてあげたかった。
彼はとてもとても混乱している目をしていたから。
大人はたいてい聞き流して相手にしてくれないんだ。
軽く流されることで傷ついたことが何度あっただろう。
だから彼の前で私は子供のころ見ていた「大人」になりたくなかった。
彼の混乱に気がついているというメッセージを送りたかった。
それから教えなければいけない、社会のお約束を。
まずは安心をあげること。






それがうまくいかなかったから 
こどもたちと別れた後大きく落ち込む。

私自身もうちょっと頑張る事が出来たのに
私だけが彼に気がついてあげられたんだから
何を言われようと自信をもって行動するべきだったのに。

確実に私は彼の前であの「大人」になった。
そしてきっと悲しい気持ちにさせた。





私が子供のころに感じた不安ややるせなさと
彼らの感じているそれがまったく違うと誰が言い切れるだろう。
6歳の子供であることに変わりは無い。
私は専門家ではない。
でも誰もがそうであるように子供時代を経験してきたし
わかることだってある。
気がついたのが私だけだったのなら私が理解者になってあげるべきだったのだ。

悲しい思いをさせた。
ごめんね。







べっこり凹んだ帰りがけ。
私たちと一緒に遊んでいる女の子が、その日

「誰にだって失敗はあるのよ、やり直せばいいわ。大丈夫!」

なんて言っていたという話を聞いて、ふと肩の力が抜けた。
ははは。
私、自閉っ子ちゃんの言葉に慰められてしまったわ。

そう、誰にだって失敗はあるのよ。
私がそうと信じるように動いてみればいい。




今週もがんばろう。



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夏は 夏の国へ行こう。
空がきれいな場所へ。
海がきれいな場所へ。
木とお話できる場所へ。
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by 2pinoko | 2006-07-03 02:36 | 自閉ちゃんと私。
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